バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB|PE15号クロマグロの選定理由

バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB パッケージ

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目次

結論

PE15号タックルのショックリーダーは、バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB を使っています。

バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB パッケージ(Dia.1.739mm 30m巻)
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判断の核は3つです。

  • ナイロンを選ぶ理由は、伸びでショックを吸収するため。船長の推奨もこの方向でした
  • バリバス内で同社の SMP とオーシャンレコードの2択になりましたが、佐藤偉知郎氏(津軽海峡)のセットアップに整合させて SMP にしました
  • 長さは2ヒロ(約3m)固定。バリバス SMP は30m巻きなので、1〜2釣行で巻き替える前提です

ラインシステム全体はクロマグロのラインシステムに書いていますが、この記事ではショックリーダー単体の選び方だけを掘り下げます。


なぜフロロカーボンではなくナイロンか

PE15号のクロマグロタックルに合わせるショックリーダーで、最初に決めるのが素材です。フロロカーボンとナイロンのどちらを選ぶか。

私はナイロンを選びました。理由は、ナイロンの方が伸びるからです。

クロマグロが横に走る瞬間、ロッドが曲がってドラグが滑り出すまでの一瞬の衝撃を、リーダーが吸収してくれる方が安心できます。フロロカーボンの伸び率は一般に20%前後ですが、バリバス公式によるとアバニ SMP ナイロンの破断伸び率は33〜40%です(一般ナイロンが25〜35%)。

VARIVAS公式の特集ページでは「マグロ・GT・ヒラマサといった大型魚とのファイトを想定」と明記されています。フロロカーボンが優れている場面(根擦れの多いボトムジギング、海底に擦り付ける口元等)と、ナイロンが優れている場面(突っ込みの瞬間衝撃が大きいキャスティング)は別物です。

加えて、私が乗る船の船長からもナイロンを勧められました。クロマグロは口で食ってから横に走る瞬間の加速が暴力的で、フロロだとロッドのバット側に衝撃が抜けすぎる、という言い方です。船宿の経験則と公式数値が同じ方向を向いているなら、わざわざフロロを選ぶ動機はありませんでした。


なぜ320LBか — PE15号とのバランス

ナイロンと決めたあと、次の判断はLB値です。300LB、320LB、350LB、370LB のうち、なぜ320LBか。

PEラインの直線強度をリーダーが上回る、というのが基本です。シマノ オシア 17+ PE の15号は直線強度がカタログ値で 110kg(約242LB)、バリバスの同等PE(アバニ キャスティングPE Si-X X8)15号も220LB級です。リーダーが PE 本線より弱いと、結束部より上で先に切れて、ジグやルアーごと魚に持ち去られます。これは一番避けたい切れ方です。

つまり選択の下限は300LB前後になります。

リーダーLB PE15号(約220LB)との比率 判定
300LB ×1.36 下限
320LB ×1.45 推奨
350LB ×1.59 余裕
370LB ×1.68 過剰(径が太く結節径不利)

320LB は PE15号の直線強度の約1.45倍です。350LB や 370LB も悪い数字ではありませんが、太くなるほど径が増えて結節部が嵩張ります。バリバス SMP の場合、320LB の径は1.739mm、370LB はさらに太い。スリーブ結束で運用するときに、太いリーダーは内径の合うスリーブが限られて選びにくくなります。

参考になるのが佐藤偉知郎氏のセットアップです。津軽海峡で186kgや131.5kgを獲っている本人が、バリバス公式の解説で「PE12号には SMP ナイロン 300LB を合わせる」と書いています。比率にして約1.5倍。同じ比率を PE15号に当てはめると 330〜375LB の範囲になり、その中で320LBは「やや控えめだが妥当域」に入ります。

300LB だと「下限ぎりぎり」、370LB だと「太すぎて扱いにくい」。間を取って320LBです。


なぜ SMP か — オーシャンレコードとの差分

ナイロン320LBに絞ったあと、実は最後まで迷ったのが同じバリバス内の選択でした。

バリバスのナイロンショックリーダーには2系統あります。

  • アバニ ショックリーダー SMP ナイロン(型番N1013、佐藤偉知郎氏の津軽海峡セット)
  • オーシャンレコードショックリーダー ナイロン ミスティーパープル(型番N561、田代誠一郎氏監修)

実勢価格はオーシャンレコードの方が約700円安く、ぱっと見の太さも同じ320LB規格があります。私もはじめはオーシャンレコードでいいのではないかと思いました。調べると違いが見えてきました。

スペックの差分

項目 アバニ SMP ナイロン オーシャンレコード ナイロン
型番 N1013 N561
表面加工 SP-V+NON+ND-S の3加工 SP-V のみ
公式の破断伸び率 33〜40%(一般ナイロン25-35%より高い) 公式数値表記なし
320LB の径 1.739mm 1.570mm(90号表記あり)
巻量 30m 30m
カラー ナチュラルバイオレット ミスティーパープル
監修者 佐藤偉知郎氏(津軽海峡クロマグロ)が実使用 田代誠一郎氏監修(ヒラマサ起点)
320LB の実勢価格 約2,700円 約2,000円

差分のキモは表面加工です。SMP は3段階、オーシャンレコードは1段階のみ。

3つの加工がそれぞれ何をしているか、バリバス公式の説明によると次のとおりです。

  • SP-V:非フッ素コーティングによる表面処理(両方の共通土台)
  • NON:ノンストレスコーティング。吸水劣化を抑え、フロロリーダーと同等以上のタフネス
  • ND-S:しなやかさ・張り・硬さのコントロール。糸グセが付きにくく、キャスト時の挙動を整える

ナイロンの宿命的な弱点は「水を吸って強度が落ちる」ことです。フロロカーボンが偉そうにされる根拠の一つもここにあります。SMP は NON 加工で吸水劣化を抑え、ND-S でキャスト挙動を整えている。佐藤偉知郎氏がバリバス公式コンテンツで「トルクのあるリーダー」「ただ伸びるだけでなく反発力がある」「糸グセが付きにくく、キャストしたときの嫌な音も出にくい」と評価しているのは、この3層加工のことを言っています。

「監修者の対象魚」が違う

もう一点、決め手になったのが監修者の実績です。

田代誠一郎氏(オーシャンレコード監修)のバリバス公式プロフィールに書かれているマグロ実績は20本以上で、サイズ帯は30〜50kg級が中心です。これはヒラマサ第一人者としての田代氏の実績で、決して見劣りする数字ではありません。ただ、クロマグロでこのブログが狙っている100kg超〜150kg超の領域とは、想定射程が違います。

一方、佐藤偉知郎氏は津軽海峡で186kg、131.5kgといったモンスターサイズを実際に獲っています。佐藤氏の標準セットが SMP の170LB(PE8号用)と300LB(PE12号用)であることがバリバス公式に明記されている以上、PE15号の300LB↑帯で同じシリーズを選ぶのが筋として通る、と判断しました。

価格差700円は保険として誤差

実勢価格でみると SMP が約2,700円、オーシャンレコードが約2,000円で、差はおよそ700円です。

クロマグロキャスティングは1釣行で6〜10万円かかります。回遊が来た日の一発のチャンスに対して、リーダー単価700円の差は誤差です。「3層加工と佐藤偉知郎氏のセット整合性」が手に入るなら、その差は払う、という判断をしました。

ヒラマサ・GT を含めて汎用に使う方や、価格を優先したい方には、オーシャンレコードの方が合うと思います。これは魚種と覚悟の問題です。


2ヒロ(約3m)という長さの判断

リーダー長は2ヒロ、約3m固定で使っています。

クロマグロキャスティングのリーダー長は「ロッド長+タラシ+スプール巻き込み1回転分」が王道と言われます。SALTIGA 30000-P クラスのスプール1回転は約60〜70cm、タラシ含めティップから水面まで1.5〜2m、ロッド本体が2m前後で、合計すると4m近くになる、という計算です。

私が2ヒロにしている理由は3つあります。

1. 太いナイロンの取り回し:径1.739mmは想像以上に太く硬い。長く取りすぎると船上で扱いにくい 2. 結節径の確保:結び目が小さいほどガイド抜けが良い。長さで稼ぐより短く太く、という判断 3. 30m巻きを使い切る巻き替え運用:1巻き30mを1〜2釣行で巻き替える。これがナイロンの吸水劣化対策として理にかなっている

逆に言えば、フロロや細いナイロンならもう少し長く取る運用もありえます。SMP 320LBの太さで、2ヒロより長く取りたいと感じたことは今のところありません。船宿に長さの指定があれば従いますが、無ければ2ヒロは現実解の一つです。



この記事で扱ったタックル

役割 商品
ショックリーダー バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB
PEライン シマノ オシア 17+ PE 15号
ロッド SALTIGA C DOGFIGHT 67-15
リール 25 SALTIGA 30000-P
バリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB
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よく検索される質問

Q. PE15号にリーダー300LBではダメですか? A. ダメではありません。300LBはPE15号直線強度の約1.36倍で、業界の下限ルール(PE号数×10×2倍)はクリアします。私が320LBにしているのは、佐藤偉知郎氏のPE12号→300LBの比率(約1.5倍)を15号に当てはめると330〜375LBの範囲になり、その下端寄りに320LBが入るからです。300LBで実績を出している方も多くいます。

Q. SMP は何の略ですか? A. バリバスの公式サイトには略称の説明が見つかりません。同社の別シリーズ「アバニ キャスティングPE SMP」はSuper MAX Powerと注記がありますが、ナイロンリーダー側のSMPがこれと同じ意味かは公式で確認できませんでした。シリーズ名として「SMP」のまま覚えておくのが安全です。

Q. ナイロンとフロロカーボン、結局どっちが強いですか? A. 単純な比較はできません。瞬間衝撃の吸収はナイロン、根擦れの摩耗耐性はフロロ、というのが一般論です。クロマグロのキャスティングは「ジャンプ・突っ込みの瞬間衝撃」が主戦場なので、ナイロンが選ばれることが多くなります。船宿・船長の流儀があれば、まずそれに従ってください。


ラインシステム全体の構成と他のアイテム選定はクロマグロのラインシステムに、号数別スリーブの使い分けはマグロのリーダー結束スリーブに、PE15号タックル本体はSALTIGA C DOGFIGHT 67-15に書いています。2026年現在のタックル一式はクロマグロタックル一式にまとめてあります。

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この記事を書いた人

38歳、会社員、関西在住、匿名で書いています。小学生でブラックバス、社会人で海釣り、東南アジアでの怪魚釣り、キハダのエビング・キャスティングを経て、クロマグロキャスティングに至りました。富山湾で一本、三年前。それ以来大型は未達ですが、道具選びだけは妥協しないと決めて、買ったもの・見送った理由を記録しています。200kgオーバーを夢見て、いまも研究を続けています。

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