シマノ オシア17+ PE 15号を全タックルに巻いた理由|100m連結×3本で300m

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目次

結論

クロマグロキャスティング用のPEラインをシマノ オシア17+ PEに統一しました。号数はリールごとに変えていますが、PEはすべて同じものを使っています。

  • キャスティング用のすべてのリールに同じシマノ オシア17+ PEを巻いた
  • 本記事はそのうち15号(メインのビッグサイズ対応)を中心に書きます
  • バリバスSMP X8の15号と比べて公称直線強度が約50%強く(241lb vs 160lb)、毛羽立ち始めてからの強度低下も穏やかな印象
シマノ オシア17+ PE 15号
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ラインシステム全体(PE12号との併用・リーダー・金具)の話はクロマグロのラインシステム記事に書いています。本記事は「15号というラインそのもの」を深掘りしたものです。


全タックルにオシア17+を入れている

キャスティング用に持っているリールには、すべて同じシマノ オシア17+ PEを巻いています。号数はリールに合わせて変えていますが、PE側は1メーカー・1製品で揃えています。

PEを1つに絞った理由は、現場での判断を減らすためです。

以前は複数メーカーのPEを試していました。ラインの表面の滑り・キャスト時の暴れ方・ノットの締まり方が、リールを持ち替えるたびに違う。「このタックルのPEは弾きやすいから巻きグセに注意」「こっちはコーティングが厚いからPRノットの締まりが遅い」のような小さい注意点が、PEごとに発生する。釣行中の頭の中で、それを一つひとつ意識するのが疲れます。

同じシマノ オシア17+で揃えておけば、号数が違ってもラインの性格は同じです。表面の質感、結節時の感覚、引っ張った時の伸びの少なさ——どのリールを握っても同じ。号数だけがリールに紐づいているという状態は、現場の安心感が想像より大きいものでした。

そのうえで、本記事は15号にフォーカスして書きます。理由は、太号数のほうがPEの構造差・原糸差が現場で出やすいからです。15号で説明できることは、12号や10号でも構造上はそのまま同じく効きます。


17本構造が15号という太号数で効く理由

オシア17+ PEの最大の特徴は構造です。中芯1本を、16本の鞘糸が包んでいる。合計17本で1本のラインを構成しています。

シマノ オシア17+ PE 15号
シマノ オシア17+ PE 15号(中芯1本+鞘糸16本=17本構造)

シマノはこれを「自動車のブレーキホースの被覆構造を応用した」と説明しています。ブレーキホースは高圧の液体が通る管で、外側から潰れないようにワイヤーで覆ってあります。同じ考え方を、ラインの断面強度に持ち込んだという話です。

通常の8本編みPEは、外周をぐるぐる編むだけで中身が空洞です。横から力が加わると断面が潰れて楕円になります。潰れた断面はガイドリングとの接触面が広がり、摩擦が増える。毛羽立ちが始まると、そこから一気に強度が落ちていく。

中芯が入っていると、横からの力に対して芯が抵抗します。断面が崩れにくいので、ファイト中の繰り返し負荷でラインが疲労しにくい。これが15号という太い号数で特に効きます。号数が太いほど、断面の潰れやすさが強度低下の主因になるからです。

原糸の話も書いておきます。オシア17+ PEに使われているのはIzanas® SF700という素材で、フィラメント1本の太さが従来のオシアPE比で3倍に設計されています。原糸そのものが太いと、表面の毛羽立ちで失われる断面積の割合が小さくなる。15号で公称241lb(109.3kg)という数字は、この構造と原糸の合わせ技で出ているものです。


バリバスSMPから乗り換えて感じた差

オシア17+ PEに移る前は、バリバス アバニ キャスティングPE SMP X8の15号を使っていました。これはこれで完成度が高く、長く使っていたラインです。

両者をスペックで並べるとこうなります。

項目 シマノ オシア17+ PE 15号 バリバス アバニ SMP X8 15号
編み構造17本(中芯1+鞘糸16)8本撚り
公称直線強度241lb(109.3kg)160lb(72.6kg)
原糸・コーティングIzanas® SF700(フィラメント3倍太)SUPER MAX POWER原糸+耐摩耗コーティング
カラー10m×5カラーマルチステルスグレー単色+25mマーキング

数字で一番違うのは直線強度です。同じ15号でありながら、公称値で約50%差があります。81lbの差は実釣でどこに出るかというと、ドラグセッティングの上限です。SMPの15号では「PE強度の3分の1」のセオリーで55lb前後がドラグの限界でしたが、17+ではもう少し締められる余地が出てきました。

設計の方向性が違うことにも触れておきます。SMPは「コーティングと原糸で耐摩耗を稼ぐ」考え方で、17+は「構造で潰れを防いで耐摩耗を稼ぐ」考え方です。どちらも理にかなった答えだと思います。乗り換えた理由は単純で、同じ太号数なら直線強度が高い方を使いたい、それだけです。

SMPの良さもあります。コーティングが厚く、表面の手触りが安定していて、釣具屋に行けばたいてい置いてある定番。長く使ってきたPEに対しては、性能差だけで簡単に乗り換えていいのか迷いはありました。最終的には直線強度の差が判断を押し切った形です。


5回使って気づいたこと

実釣でメインラインとして使ったのは、今のところ5回ほどです。30〜60kg級のキハダ・小型クロマグロまでしか掛けられていないので、200kg級での挙動はまだ語れません。

それでも気づいたことを書いておきます。

飛距離は伸びる方向で出る

SMPの15号と比べて、同じプラグ・同じキャストでも体感5m前後の差を感じます。原因は表面の滑らかさだと思います。17本構造で外側が均一に編まれているので、ガイド抜けが軽い。15号という太号数だと飛距離は犠牲になりがちですが、その範囲内では明確に飛んでいます。

ライントラブルが少ない

5回の釣行で、バックラッシュ系のトラブルはほぼゼロでした。テンションをかけて巻いてある状態であれば、キャスト時にラインが暴れる感覚がありません。中芯が入っていることで、ライン自体が「巻きグセを覚えない」のかもしれません。

カラーは5色マルチ・10m単位

10mごとに色が変わるので、ライン放出量の把握はやりやすいです。25m単色のSMPと比べると、ライン位置の認識速度は明らかに上がりました。クロマグロのキャスティングでは「あと何m残っているか」を瞬時に判断する場面が増えます。色が10mで切り替わるおかげで、目を細めなくても残量がわかります。

毛羽立ちはまだ判定できない

5回使った範囲では、目立った毛羽立ちはありません。ただ大物を本格的に掛けてからが本番なので、ここはまだ書けないことが多いです。半年〜1年使ってから追記する予定です。


PE15号300mがクロマグロで「常識」になる文脈

「マグロは走らせてなんぼ」という言い方があります。フルロックでファイトすると、ラインかロッドかリーダーのどこかが先に飛びます。最初の100m〜150mは走らせて魚の体力を削る、そこから取り戻していくのが基本です。

つまり、メインラインの長さは「最低でも走らせる距離+取り戻すための余裕」が必要になります。150m走らせて、ファイト中に半分くらい引き出されたり巻き戻したりすることを考えると、300mは安全圏の最低ラインです。

玄界灘の田代誠一郎船長は、サイズ別のPE号数指針として「150kg超でPE12号、200kg超でPE15号」と明示しています。玄界灘の2025年シーズンは平均150kg級、80kg級が混じる構成です。津軽海峡や龍飛ではさらに大型化することがある。

15号という号数を選ぶ時点で、想定はもう200kg超のクロマグロです。そのサイズが本気で走ったとき、300m未満では不安が残ります。「全タックル15号300m」は、こうした想定の中で出てきた答えです。


使用タックル

この記事のPEを巻いているタックルです。

項目 商品
リール25 SALTIGA 30000-P/25 SALTIGA 20000-H/セルテートSW 18000-H 等
ロッドSALTIGA C DOGFIGHT 67-15(PE15号タックル本体)
PEラインシマノ オシア17+ PE 15号 300m
リーダーバリバス アバニ ショックリーダー SMP ナイロン 320LB(約2ヒロ)
巻き作業第一精工3点+マキタMHP001の自宅セット
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この記事を書いた人

38歳、会社員、関西在住、匿名で書いています。小学生でブラックバス、社会人で海釣り、東南アジアでの怪魚釣り、キハダのエビング・キャスティングを経て、クロマグロキャスティングに至りました。富山湾で一本、三年前。それ以来大型は未達ですが、道具選びだけは妥協しないと決めて、買ったもの・見送った理由を記録しています。200kgオーバーを夢見て、いまも研究を続けています。

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