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結論
イオミック グリップテープの付属シール止めは、クロマグロのキャスティングでは剥がれます。
上下を熱収縮チューブで「蓋」してあげると、物理的に固定できます。私はSPEEDMARKの25→15mm(1600mm)を使いました。
※ Amazon=SPEEDMARK(25→15mm 1600mm)/楽天・Yahoo!=ジャストエース SHRG25-1600BK(日本製・同等品)。SPEEDMARK同一品の楽天・Yahoo!在庫が不安定なため、同サイズ日本製のジャストエースに振っています。
[イオミック グリップテープ カラーグリップ レビュー|グローブだけでは足りなかった話](/iomic-grip-tape-colorgrip-review/) という前段の記事で、グローブよりグリップテープを先に巻くべきだった、と書きました。今回はその続きです。
実際に巻いて使い始めたら、別の問題が出てきました。
イオミック付属シールが、フルキャストで剥がれる
イオミック カラーグリップは、両端を付属のシールテープで止める仕様になっています。テープを巻き終わったあと、端部にシールを貼って固定する。これだけで普通の釣りなら十分です。
クロマグロのキャスティングだと、それが持ちません。
フルキャストの加速局面でグリップを強く握り込んだ瞬間、端部のシールが少しめくれます。一度めくれると、次のキャストでさらに広がる。リーリング時の握り直しで微妙な摩擦が加わり、最終的にテープ全体が浮いてきます。
ジャストエース公式も、このことを婉曲に認めています。
同封のエンドテープは用途が限られ、ホームセンターなどで販売しているザラザラした感触や伸びる素材のハーネステープがロッドにはオススメ
これは[ジャストエース公式の製品ページ](https://www.justace.co.jp/product/iomicgriptape/)に書かれている記述です。釣具メーカー自身が「付属シールでは弱い」と認めて、ハーネステープを推奨している。
ただ、ハーネステープでも私の用途では不安が残ります。テープで止めている以上、接着面に対して横方向の引きはがし力がかかれば、いずれ剥がれる。シール・粘着で止める方式は、激しいキャスティングでは時間の問題です。
接着で止めるのではなく、物理的に押さえつけて動かないようにする。発想を変える必要がありました。
熱収縮チューブで「蓋」する
熱収縮チューブを使う発想に至ったのは、ロッドビルディング系のブログを読み込んでいたときです。カーボンロッドのカスタムでグリップ部分に巻く事例がいくつかありました。ただ、クロマグロやGT、PE15号級のオフショアキャスティングでの使用事例は、検索した限り見当たりません。
「クロマグロ ロッド 滑り止め」「イオミック 剥がれる」「熱収縮チューブ ロッド 自作」、いずれの検索でも、PE15号級のクロマグロキャスティング文脈で語った記事は出てきませんでした。情報空白の領域だったということです。
やり方はシンプルです。
1. イオミックを通常通りロッドのグリップに巻く 2. 巻き終わりの上下それぞれに、熱収縮チューブを短く切って被せる 3. ヒートガンで温めて収縮させる
熱収縮チューブが収縮すると、イオミックの端部を物理的にロックします。シールではなく、構造で止める。一度収縮すれば、外側からの引きはがしには簡単に抵抗できません。
SPEEDMARK 25→15mm(1600mm)を選んだ理由
製品自体は、Amazonで検索すれば釣り用熱収縮チューブが何種類か出てきます。私が選んだのはSPEEDMARK ラバーグリップ(25→15mm × 1600mm)です。
選んだ理由は3つあります。
サイズが合った。 内径25mmから15mmまで収縮します。SALTIGA C DOGFIGHT 67-15の元径は16.9mm、72-12は19.8mm。イオミックを巻いた上から被せても、適合範囲に入ります。
長さに余裕がある。 1600mmあれば、67-15のリアグリップの上下を蓋しても、72-12の分まで残ります。一本買えば複数本のロッドに対応できる。
表面に粗し加工がある。 SPEEDMARKは収縮後の表面に粗し加工が入っているタイプで、蓋として機能するだけでなく、その部分自体もグリップとして使えます。
ただし、正直に書いておきます。SPEEDMARKというブランドは、Amazon中心の流通で、製造元・素材の公式情報がほぼ公開されていません。価格と入手性で選びましたが、信頼性の根拠を求めるなら次に書くジャストエースの方が筋が通っています。
持っているロッドに合うか(DOGFIGHT 67-15 / 72-12 / 76-10)
| モデル | 元径(バット径) | 25→15mm 適合 |
|---|---|---|
| SALTIGA C DOGFIGHT 67-15 | 16.9mm | ◎ |
| SALTIGA C DOGFIGHT 72-12 | 19.8mm | ◎ |
| SALTIGA C DOGFIGHT 76-10 | 公式未公開 | 推定◎ |
SPEEDMARK 25→15mm の収縮幅は、メーカー公称で2:1ですが、実数値は1.67:1です。実効的に対応できるのは15〜23mm程度の範囲と考えるのが安全です。
DOGFIGHT 67-15、72-12 は元径がこの範囲に収まります。イオミック(厚み公称0.8mm)を巻いた上から被せても、実効径は67-15で約19mm、72-12で約22mm前後。SPEEDMARKの収縮幅の中で吸収できます。
[ロッド本体の選定論](/saltiga-dogfight-67-15-review/) は別の記事に書きました。
施工方法(次はヒートガンを買います)
正直に書きます。私はライターで施工しました。チューブをピンポイントで温めながら、少しずつ収縮させていく。これでも一応形にはなります。
ただ、ライターは焦げのリスクが常に隣にあります。クロマグロ用のロッドに使う前提で考えると、火を直接近づける方式は本来選ぶべきではありません。次に施工するならヒートガンを買うつもりです。
ヒートガンなら、500℃前後の熱風で、ロッドを回しながらチューブの中央から両端へ温めれば、ライターより速く、ムラなく収縮させられます。
ドライヤーでも収縮はします。ただし、ロッドビルディング系のブログでは全長を収縮させるのに50分かかったという失敗事例が出ています。長時間ロッドに熱を当て続けるのは、カーボンブランクへの影響を考えると避けたい。
カーボンブランクへの熱影響
DAIWAのX45フルシールド、HVFナノプラスといった現行のブランク技術について、公式の耐熱温度は公開されていません。一般論として、カーボンロッドは直射日光下の高温で強度が落ちるという報告が複数あります。
施工時には、ロッドに直接熱を集中させない。チューブ表面を狙って、ロッドの軸方向に動かしながら温める。一箇所に集中させない。これだけです。
長めに切る
熱収縮チューブは横方向だけでなく縦方向にも収縮します。蓋として必要な長さ+10%程度を目安に切ると、収縮後の長さがちょうどよくなります。
もう一つの選択肢:ジャストエース SHRG25-1600BK
金額を気にしない方には、ジャストエース SHRG25-1600BK(日本製・釣具メーカー直系・¥4,070)もおすすめです。
まとめ
イオミック付属のシール止めは、クロマグロのキャスティングでは時間の問題で剥がれます。粘着・接着で止める方式は、引きはがし力が継続的にかかる用途には向いていません。
熱収縮チューブで上下を「蓋」すれば、物理的に押さえつけて固定できます。私はSPEEDMARK 25→15mm(1600mm)を使いましたが、信頼性で選ぶならジャストエース SHRG25-1600BK が同等の選択肢です。
施工はヒートガン推奨。カーボンブランクには直接熱を集中させない。ライターは使わない。基本だけ守れば、難しい作業ではありません。
[イオミック本体のレビュー](/iomic-grip-tape-colorgrip-review/) と、合わせて[グローブ選定の記事](/goodbait-kagawa-fishing-glove/)を読むと、グリップ周りの構成は一通り押さえられます。タックル全体の構成は[2026年のタックル一式](/kuromagu-tackle-all-2026/)にまとめてあります。
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この記事のタックル
ロッドとリールを含む2026年の全タックル構成はこちらにまとめました。
| ロッド: SALTIGA C DOGFIGHT 67-15 | Amazon | 楽天 |
| グリップテープ: IOMIC カラーグリップ 2m | Amazon | 楽天 |
| 熱収縮チューブ: SPEEDMARK 25→15mm × 1600mm | Amazon | 楽天 |

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