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結論
TALEXのトゥルービューを選びました。フレームはOZNISのCOMBOです。TALEXの中でトゥルービューだけがナチュラル100%——雑光を取り除きながら色を変えない設計で、洋上で一日中見続けるこの釣りに最も合っていると考えています。フレームはキャスティング時のズレを防ぐグリップ塗装とチタンテンプルが決め手になりました。
偏光グラスはこの釣りで削れる場所にありません。水面の向こうが見えるかどうかは釣果に直結する。その判断に至った経緯と、この組み合わせを選んだ理由を書きます。
「追いかけているよ」と言われたのに見えなかった
昨年の釣行での話です。
船長が「マグロが追いかけているよ」と言いました。水面を見ました。見えなかった。乱反射の中に何かがいるのかもしれない。それでも見えなかった。
偏光グラスをつけていたのに、見えていなかった。
その一投は終わりました。後から聞いたら、かなりの魚体だったそうです。見えていれば何かできたかもしれない。リトリーブを変えるとか、ジャークを入れるとか。少なくとも、見えなければ何も変えられません。
持っていれば十分ではない、と判断しました。この釣りでは、レンズの質が釣果に直結します。
なぜトゥルービューか
クロマグロキャスティングをやっている人の記事を片端から読みました。偏光グラスの話が出るたびに、TALEXのトゥルービューという名前が一番多く登場していました。
TALEXの公式アングラーページに名前が並んでいます。クロマグロ推定280kgを記録した渡辺一平さん、10年間トゥルービューを使い続けているという遊漁船「新海」の田代誠一郎船長。クロマグロキャスティングの第一人者として知られる佐藤偉知郎さん。渡辺さんは「見たいモノが普通に見えるようになった」「これがなかったら仕事が成立していない」と話しています。田代船長はトゥルービューについて「目から得られる情報を最大化して、海からのヒントをたくさん得られるようにする——これが性能の高い偏光グラスが必要な理由」と語っています。
自分の論理で選んだあとに、同じ結論に行き着いた人がいると確認になります。このメンツが同じレンズを選んでいるなら、方向性は間違っていない。
理由を知りたくて、都内を回り、釣り用途に特化した眼鏡屋に辿り着きました。TALEXのレンズを並べて説明を受けました。
(参考:THE CASTによるタレックスのレンズの選び方解説)
TALEXのソルトウォーター向けレンズを比べると、数字の差は一見わかりにくい。
| レンズ | 透過率 | 偏光度 | 視覚バランス | 向く場面 |
|---|---|---|---|---|
| トゥルービュー | 30% | 99% | ナチュラル 100% | 晴天洋上・全天候 |
| トゥルービュースポーツ | 30% | 99% | ナチュラル70% + コントラスト・ブライト | 汎用(陸・オフショア兼用) |
| アクションコパー | 30% | 99% | コントラスト 100% | シャープな視界重視 |
| エアリーパープル | 25% | 99% | 白黒コントラスト特化 | ボイル・鳥山探索 |
透過率と偏光度の数字はどれも同じか近い。差は「視覚バランス」という項目にあります。
トゥルービューだけがナチュラル100%です。雑光だけを取り除き、見える世界の色はそのまま残す。余分な眩しさを消して、目にする景色をありのままに見せる設計です。
アクションコパーはコントラスト100%。対象物を立体的に浮かび上がらせる視界は釣りに向いていると店員からも聞きましたが、色が変わります。影が濃くなり、夕方の低光量では暗く感じることがあるとも説明を受けました。
ここが判断の分かれ目でした。洋上で色が変わることに、違和感を覚えていました。水の色、魚体の色、ルアー周りの状態。コントラストを上げて「見やすくする」より、乱反射だけを取り除いて「そのまま見る」を選びました。
トゥルービュースポーツはナチュラルにコントラストとブライトを少量加えた設計で、汎用性は高い。陸でも船でも使いたい人向けだと思います。ただ、晴天の洋上で一日かけ続けるという条件に絞るなら、ナチュラル100%の方が理にかなっていると考えました。
エアリーパープルはTALEXの公式がオフショアのボイル・鳥山探索に最適と位置づけているレンズで、白黒コントラストに優れます。見送った理由は単純で、一日中見続けることより先に、鳥山を見つけることを優先したかったからです。透過率25%は晴天洋上での長時間着用には向かないとも感じました。
なぜOZNIS COMBOか
フレームはOZNISのCOMBOにしました。OZNISはTALEXが展開する偏光サングラスブランドで、全モデルにTALEXの雑光カットフィルターが入っています。
フレームの選定は専門店に一任しました。「クロマグロキャスティングで使う」と伝えたところ、迷わずCOMBOを出してきた。理由は頭への密着感です。「キャスティングならこれが一番外れにくい」という判断は店の側にあって、私はその根拠を確認しに行く形でした。
COMBOのテンプル(つる)はチタン製で、グリップ塗装が施されています。フロントはナイロン、装飾部がABS樹脂の3素材構成。クラシカルなウェリントン型の見た目ですが、素材は実用寄りに作られています。キャスティングでは体全体を使って振るので、密着感のないフレームはその動作でずれてしまう。グリップ塗装とチタンテンプルの組み合わせが、この用途で選ばれた理由でした。
価格帯はレンズなしで28,600〜30,800円(税込)。TALEXのレンズ代が別途かかります。
実際につけてみたフィット感は想定以上でした。こればかりは数字ではわかりません。試着できる店を探したことは正解だったと思っています。
グリップ塗装を選定軸にしたのは、グローブと同じ発想です。キャスティング時に装着するギアの選び方はGOODBAIT KAGAWA FISHING GLOVEを選んだ記録にも書きました。
実釣後にわかったこと
購入後、クロマグロキャスティングで一日使いました。
疲れなかった。
これはTALEXのレンズの製造構造から来ていると考えています。ヨード系原料を使った0.03mmのフィルムをレンズで挟み込む設計で、全工程の60%以上がハンドメイド。ポリカーボネートで起きやすい「赤ヌケ現象」——赤色可視光線が抜けて色が歪む現象——を99%以上防ぎます。光を遮断するのではなく、目に余計な刺激を与える成分だけを除く方向です。大阪市立大学医学部の研究で、乱反射光遮断によるストレスホルモンの低下が実証されているとも聞いています。長時間かけていても目が疲れない理由は、そのあたりにありそうです。
水面の反射が取れた。
これは使えばすぐわかります。雑光が取り除かれると、水面の向こうが見える。昨年の釣行で「追いかけているよ」と言われたとき、何も見えなかった。あのときレンズがTALEXだったら、見えていたのだとわかりました。見えていれば、何かできたかもしれない。確認が取れた、という感覚でした。
その日、マグロは来ませんでした。見える道具は揃えた。あとは魚が回ってくるかどうかです。
迷っているなら
偏光グラスに3〜5万円かけることを迷っているなら、買っていいと思います。
クロマグロキャスティングの1日のコストから考えると、偏光グラスの価格は小さい。船代、ルアー代、消耗品、交通費。それらを積み上げた末に、水面が見えないという理由で釣果を逃すとしたら惜しい。道具の問題で後悔したくないなら、ここは削る場所ではないと考えています。
この釣りに投じるコスト感覚は、ロッドを選ぶときにも一度整理しました。SALTIGA C DOGFIGHT 67-15を選んだ記録がその参照になります。
足元についても同じ判断をしました。船上での疲れとグリップについてはシマノ FS-380Zを選んだ記録に書きました。
購入リンク
※度付き対応で注文する場合は、TALEX認定店で度数測定→トゥルービュー+OZNIS COMBOの組み合わせで発注する形になります。価格は度付きで28,000円〜(フレームと度数による)。
よくある質問
Q. TALEXは度付き対応できますか?
できます。TALEX認定店で度数を測定し、トゥルービュー(TALEXレンズ)にOZNIS COMBOフレームを組み合わせる形で注文しました。価格は度付きで28,000円〜(フレームと度数による)です。
Q. トゥルービュー以外のレンズ(イーズグリーン等)でも問題ないですか?
トゥルービューはTALEXの中でナチュラル100%(色を変えない)唯一のレンズです。クロマグロキャスティングは魚影と海面色の見極めが必要で、色が変わらない方が判断しやすいと考えています。イーズグリーンは緑系を強調する設計で、用途が違います。
Q. OZNIS COMBO以外のフレームでも使えますか?
TALEXレンズはほとんどのフレームメーカーが対応しています。COMBOを選んだのは、グリップ塗装でキャスティング時のズレが少なく、チタンテンプルで軽量だからです。船上での使用に振った設計のフレームを選んでおくと安心です。
Q. 偏光グラスはこの釣りで本当に必要ですか?
「マグロが追いかけているよ」と船長に言われて見えなかった経験があり、必要だと判断しました。レンズの質が釣果に直結する場面が確実にある釣りです。TALEX公式アングラーには佐藤偉知郎氏など、クロマグロキャスティングの第一人者が並んでいます。
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